因縁の多いバレンシア戦。バルサ副会長も「こんなに激しいゲームはこの数年見ていない」
この一戦を観戦に訪れたバルセロナのジョルディ・メストレ副会長は、「ピッチの内外でこんなに激しいゲームはこの数年見ていない」と試合後に語っているが、同様の感想を持つファンは少なくないのではないか。
リーガエスパニョーラ第9節、バレンシアvsバルセロナの一戦は両チームの意地とプライドが激しく激突した一戦は、後半アディショナルタイムにリオネル・メッシがPKを決めてバルセロナが3-2とアウェイで劇的な勝利をモノにした。
4位のバルセロナは、第7節のセルタ戦で早くも今季2敗目を喫したが、前節のデポルティーボ戦で4-0と快勝。そしてミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグでのマンチェスター・シティ戦でも4-0と大勝し、状態が上向いていることを印象付けている。
一方、ここまで14位と下位に低迷するバレンシアは、チェーザレ・プランデッリ新監督の初陣となったヒホン戦を勝利で飾り、ホーム初お目見えという状況。財政事情もあったとはいえ、シーズン前にはポルトガル人MFアンドレ・ゴメス、そして開幕後にはエースのパコ・アルカセルをバルセロナに引き抜かれた経緯もあり、試合前にはこうした因縁をメディアは煽った。また、本拠地メスタージャでのバルセロナ戦では直近9試合で4勝5分けと相性もいい。
この一戦、バルセロナのスタメンは、GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン、DFにセルジ・ロベルト、ハビエル・マスチェラーノ、サミュエル・ウンティティ、リュカ・ディーニュ、MFにセルヒオ・ブスケッツ、アンドレ・ゴメス、アンドレス・イニエスタ。そして前線には”MSN”リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの3人が並んだ。
セルジ・ロベルトが復帰したものの、一方で、ジェラール・ピケ、ジョルディ・アルバ、ラフィーニャ、アルダ・トゥランが離脱中であり、カンテラ(下部組織)のプレーヤーをベンチ入りさせなければならなかった。