遅すぎた反撃。“CL後遺症”がドルトムントを蝕む
後半にドルトムントは[4-4-2]から[3-4-4]の布陣に変更する。2列目の中央で香川とカストロがコンビを組み、オーバメヤンとラモスを2トップに配置する攻撃的な布陣だ。
この変更によってリズムが出始めたドルトムントは、59分に1点を返す。香川が左サイドのデンベレに展開。デンベレのクロスをオーバメヤンがヘッドで合わせる。
しかし直後にカウンターで右サイドを突破され、ハーダーギョナイの折り返しをレツカノに押し込まれて3点目を奪われてしまう。“CL後遺症”は尾を引いた。その後は69分にラモスが、そして90+1分にプリシッチがゴールを決めて、ドルトムントはインゴルシュタットを相手に3-3のドローに持ち込むのが精一杯だった。
CLからブンデスにどのように切り替えるか。遡れば9月27日のレアル・マドリード戦でも2-2と好ゲームを見せながら、4日後の10月1日に行われたブンデスのレバークーゼン戦では低調なパフォーマンスを見せて、0-2で敗れている。
ドルトムントの課題がまた1つ垣間見えた、インゴルシュタット戦だった。
(取材・文:本田千尋【インゴルシュタット】)
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