「調子の良い時にユーベと対戦できるのは良いこと」
結果次第で、賛辞は一転して大批判に変わるのがこの世界。同じくユーベを破ったもののその後に勝ち星が出ず、フランク・デ・ブール監督の解任報道が持ち上がったインテルは一目瞭然である。
ただその一方でモンテッラ監督は「フィジカルコンディションは良く、この調子の良い時にユーベと対戦できるのは良いことだと思う。今までの試合で、我々をゲーム内容で上回ったチームはないと考えている」と自信も見せていた。指揮官も、また選手たちも、今のミランのチーム状態には確かな手応えを感じている。
「決定的な試合ではないし、自分としてはジェノア戦の方が大事だとも考えている。ただやはり、良いところは見せたいとみんな思っている」とモンテッラ監督は冷静さを保ちながらも意気込みを語った。若い選手たちを主体とした溌剌なサッカーが、目下セリエAの絶対王者にどういう戦いを見せるか。
「小さなユーベ」と形容した前節のキエーボ相手では、カウンターを狙う相手を前に釣り出し、お株を奪うように速攻を決めて攻略した。戦力差は圧倒的だが、ユーベはクラウディオ・マルキージオの故障が響き、中盤にタフネスとつなぎの堅実さに欠ける。
インテルはビルドアップの根元をプレスで潰して速攻に持っていったが、高い位置でのハードワークはこの試合の鍵となるだろう。
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