体調不良の香川。課題は「最後の局面」の思い切り
香川が出場となれば、インゴルシュタットは、スポルティング戦で生まれた「最後の局面でどうやってシュートに持ち込むか」という「課題」を消化していく上で絶好の相手となりそうだ。トゥヘルは警戒するが、例えばスポルティングのような、バス・ドストを軸とするコンビネーションやゲルソン・マルティンスが飛び出す鋭いカウンターといったインテンテンシティの高い攻撃を、インゴルシュタットも見せるとは考えにくい。
インゴルシュタット戦ではドルトムントがボール保持率を高めて、ゲームを優勢に進めていく展開が期待される。香川とすればゴールやアシストといった「最後の局面」に絡むことで、チームに勝ち点3をもたらしたいところだ。
スポルティング戦では押し込まれる時間帯もあったが、2-1の勝利の後で、香川は次のように振り返った。
「メンバーもいろいろ変わったりして、最初はバタバタするかと思ったんですけど、それはみんなが、試合に向けてしっかりとイメージして準備したことで、上手くいかない時だったり、ミスからピンチを招く時間帯もありましたけど、最後にやられないことだったり、ゴール前でしっかりといいディフェンスが出来ていた」
インゴルシュタット戦でも手堅く勝利を収めて、順位をCL出場圏内に戻したいところだ。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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