アーセナルのメスト・エジル【写真:Getty Images】
アーセナルの選手たちは、チャンピオンズリーグ(CL)の試合でハットトリックを達成したMFメスト・エジルを試合後に祝福したが、「タイトルを獲得してから祝うべき」だと批判も受けている。
現地時間19日に行われたCLグループステージ第3節の試合で、アーセナルはブルガリアのルドゴレツと対戦。エジルは後半だけで3ゴールを記録してハットトリックを達成し、チームの6-0の大勝に大きく貢献した。
エジルにとっては、プロ選手としてキャリア初のハットトリックだった。試合後にはチームメイトたちの祝福を受けた様子で、ドレッシングルーム内で仲間たちに囲まれた写真をSNSで投稿して喜びを表した。
だが、元マンチェスター・ユナイテッドDFのリオ・ファーディナンド氏はこの様子に苦言を呈した。「私なら、トロフィーを手にするまではこういうことはしないね。これが彼らのしたいことだと言うのなら…それが新世代だということなんだろう」とイギリス『BTスポーツ』でコメントしている。
元マンチェスター・シティDFのリチャード・ダン氏も、「何かを勝ち取るのは素晴らしいことだが、それは大会のグループステージのことではない。アーセナルはいつも仕事を終えられず、トロフィーを逃してきた」と同様の指摘を述べた。
リバプールなどでプレーした元イングランド代表のスタン・コリーモア氏は英紙『ミラー』のコラムで、「グループを最下位で終えるブルガリアのチーム」に対して活躍を見せたエジルは、力の劣るチームに対してしか結果を出せないアーセナルを象徴するようだと厳しく論じている。
アーセナルはルドゴレツ戦の勝利で勝ち点を7に伸ばし、グループステージ突破まであと一歩に迫っている。毎年必ずグループを突破しながらも、過去6シーズン連続でCLベスト16での敗退を繰り返してきたが、今季こそは悲願のタイトルを獲得して批判の声を沈黙させることができるだろうか。
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