元スペイン代表監督のビセンテ・デル・ボスケ氏【写真:Getty Images】
スペイン代表前監督のビセンテ・デル・ボスケ氏は、中国からの巨額のオファーを受けながらも断ったことを認めている。20日にスペインラジオ局『カデナ・コペ』に語った。
デル・ボスケ氏は2008年にスペイン代表監督に就任。EURO2008優勝を果たしたチームを引き継ぎ、2年後には同国史上初となるW杯優勝の快挙を成し遂げた。さらに2年後にはEURO2012でも優勝を飾り、前人未到の主要国際大会3連覇を達成している。
スペイン代表の黄金時代を築き上げた名将は、EURO2016を最後に退任した。フリーとなった同氏に対しては、中国から好条件のオファーが届いていたものの、本人に応じる気は全くなかったようだ。
「1000万ユーロ(約11億3000万円)のオファーが届いていたのですか?」と問われたデル・ボスケ氏は、これを否定せず「オファーは中国からのものだった」と回答。だが、「どこかのチームからのものだったか、代表チームだったかも分からない。あまり関心を引かれなかったよ」とコメントしている。
豊富な資金力を武器に、世界から大物スター選手を買い集めている中国スーパーリーグでは、世界的な名将も数多く指揮を執っている。元ブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ監督(広州恒大)や元イングランド代表のスベン・ゴラン・エリクソン監督(上海上港)、元マンチェスター・シティのマヌエル・ペジェグリーニ監督(河北華夏)などに加え、中国代表の新監督には2006年W杯優勝監督であるイタリアのマルチェロ・リッピ氏が就任する可能性があるとも報じられている。
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