マルセイユの酒井宏樹【写真:Getty Images】
フランス・リーグアンのマルセイユが監督を交代したことで、同クラブに所属する日本代表DF酒井宏樹の状況はどう変化するのだろうか。フランスメディアは、リュディ・ガルシア新監督も引き続き酒井をレギュラーに起用することを予想している。
リーグアンで9試合を終えて12位と成績の振るわないマルセイユは、監督交代を決断。昨季途中から指揮を執っていたフランク・パシ前監督に代えて、かつてリールをフランス王者に導き、ローマでもセリエAで2度の2位という好成績を収めたガルシア監督と3年契約を結んだことが発表された。
アメリカ人実業家のフランク・マコート氏へのクラブ売却が完了したこともあわせて発表されており、将来的には選手補強に大きな投資が行われることが見込まれている。だが、少なくとも1月の移籍市場までは、ガルシア新監督は現有戦力で戦っていくしかない。
酒井はこれまで、リーグ戦の全9試合に先発出場。開始直後に負傷交代を強いられた1試合を除いてフル出場を果たしており、不動のレギュラーの座を確保していた。新監督に再びアピールする必要はあるが、当面は右サイドバックの最有力候補であることに変わりはないと言えそうだ。
21日付のフランスメディア『TF1』は、ガルシア監督が「攻撃的な4-3-3を好んでいる」として、マルセイユでも同様の形を採用するのではないかと予想。予想フォーメーションでは右SBの位置に酒井を置いている。
ガルシア監督の初陣は、23日に行われるリーグアン第10節のパリ・サンジェルマン(PSG)戦。いきなりフランスを代表する強豪とのアウェイでの大一番となる。20日付のフランス『RMCスポーツ』はこの試合に向け、ガルシア新監督への戦術的提言として、ゲーム「FIFA17」を用いてシミュレーションを行った結果を伝えた。5-4-1、4-4-1-1、4-4-2の3つのフォーメーションでの戦いをテストしているが、そのいずれも酒井を右SBとしている。なお5-4-1でのシミュレーションでは酒井が採点「7.5」の大活躍を見せ、特に守備面でPSGの強力攻撃陣を止めるのに大きく貢献していたという。
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