「国際Aマッチデーとの兼ね合いも議論していきたい」(村井チェアマン)
具体的な議論はこれからになるが、YBCルヴァンカップを通して各チームが世代全体の強化を行い、同時進行で国際Aマッチデーを迎えるごとに、選抜された選手たちに国際試合の経験をどんどん与えていく。五輪開催国として厳しい戦いとなるアジア予選を免除される若き代表たちを鍛えていくには、2プラトンの強化策を練っていくことがベストとなるはずだ。
レッズの優勝の余韻が残る決勝戦後の取材エリア。来シーズン以降のYBCルヴァンカップのあり方を問われたJリーグの村井満チェアマンは、「日程を含めて、すべてこれからになる」と断ったうえで、現システムの続行に対して肯定も否定もしなかった。
「我々にとってすごく大事な大会でもありますので、位置づけについては慎重に議論します。ただカップ戦はカップ戦らしく、リーグ戦はリーグ戦らしく、ハイライトした大会にしていくつもりです。アンダー世代の出場枠の件も議論していく必要がありますし、かといって若手だけの大会ではありませんので、国際Aマッチデーとの兼ね合いもしっかりと議論していきたい。(代表選手が決勝しか出られない点も)議論の対象になると思います」
村井チェアマンをして「2年で撤回することに対して、すごく葛藤があった」と言わしめた2ステージ制から従来の形に戻すことへの英断。その恩恵としてリーグ戦だけでなく、カップ戦でもさまざまな改革の余地が生まれた。一方で各クラブによる開催スタジアムの確保などを考慮すれば、来シーズンのスケジュール作成も待ったなしの状況下に置かれている。
(取材・文:藤江直人)
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