代表ウィークに公式戦を開催しないことのメリット
いずれも国際Aマッチデー期間にヤマザキナビスコカップが組まれていたことの弊害であり、手倉森ジャパンは各Jクラブの了承のもとで、リーグ戦の合間に2度の短期キャンプを実施してJクラブとの練習試合を敢行。シーズン終了後の国内キャンプや海外遠征を通じて、アジア最終予選を兼ねた今年1月のAFC・U-23アジア選手権へ向けて急ピッチでチームを仕上げている。
逆に考えれば、国際Aマッチデーによる中断期間に、天皇杯を含めたいっさいの公式戦を開催しないことで、東京五輪を目指す代表チーム単体での活動が可能になる。海外遠征を積極的に組んでもいいし、キリンカップなどで海外の代表チームを招聘する場合は、アンダーカテゴリーの代表チームも帯同させてA代表戦の前日や同日に“前座”として組ませることも可能になる。
Jリーグは先の月例理事会で、「東京五輪世代の出場機会の創出による育成促進の強化」を進めていくことも確認している。YBCルヴァンカップを舞台に、来シーズンはU-20、2018シーズンにはU-21、2019シーズンはU-22、そして東京五輪が開催される2020年はU-23と段階的に推移していく世代の出場選手枠を設定し、J1の選手と真剣勝負を繰り広げさせることで強化を図っていく青写真だ。