ポール・ポグバ【写真:Getty Images】
主将ウェイン・ルーニーに続き、“世界最高額の男”ポール・ポグバもベンチが定位置になってしまうかもしれない。英紙『デイリー・メール』は23歳のフランス代表MFが次節にも先発を外されると報じた。
今夏世界史上最高額の移籍金でマンチェスター・ユナイテッドに復帰したポグバだが、ジョゼ・モウリーニョ監督の要求に応えられていないという。加入からリーグ戦7試合に出場していまだ1得点にとどまっている。
またシーズン開幕当初からセントラルMFとしてDFの前に立ってプレーしていたポグバは、17日のリバプール戦でトップ下に挑戦したが結果を残せなかった。ボランチの位置でプレーしていた頃も度々いら立ちを隠せない仕草を見せている。
モウリーニョ監督はポグバにかつてのマイケル・エッシェンのような役割を期待しているとされ、中盤をフィジカルの強さで制すことが求められている。元チェルシーのガーナ代表MFよりも足元の技術に優れるポグバは、攻撃面でもフィールドを制圧できるポテンシャルがある。
しかし、冷徹で現実的な指揮官は早々に決断を下すかもしれない。リバプール戦で組んだアンデル・エレーラとマルアン・フェライニの中盤コンビは動かさず、ポグバをスタメンから外し、これまで通りファン・マタをトップ下に戻すか、マーカス・ラッシュフォードやヘンリク・ムヒタリアンの抜擢も検討されているという。
巨大なプレッシャーとも戦わねばならない23歳は、序盤戦にして重要な局面を迎えている。モウリーニョ監督の信頼を損ねれば、そこから這い上がることが容易でないのは過去の事例で痛いほどわかっているはずだ。ユナイテッドが23日のチェルシー戦でどのようなメンバーを組むか注目が集まる。
【了】