195cmの林。西川と東口からポジションを奪えず…「自分の常識をぶっ壊す」
「デカい選手はデカい選手なりにリーチがあるので、ボールを楽に取れたり触れたりしてりしている。でも自分たちは予測だったり足の運びだったり、飛ぶ方向だったり、間合いだったり。いろいろ細かいことがあって奥の深いポジションですけど、いろんなことを経験しながらもっと成長しないと通用しない」(西川)
もともと上背の不利が言われる中でここまでの地位を勝ち取った守護神は「若い選手が出て来たり、高い選手が出てきたり、いい刺激になるので、この時間を大事にしたい」と語る。彼にとっては“逆境”も成長の糧であり、だからこそ目標のロシアまで簡単にポジションを明け渡す気は全く無い様だ。
その西川や東口とは反対に、ハリルホジッチ監督が求める身体的な基準を満たしながら彼らからポジションを奪えていないのが林だ。「実際問題、使ってもらえてないというのは、1~2個足りてないということは監督の中でも思っているだろうし、僕の中でも自覚している」と語る林は生活を含めた全ての面で改善をはかり、指揮官に認めさせるべく努めてきた。
「食事もそうですし、サッカーに向き合う時間も劇的に変えてきている。試合で明らかに『こいつ変わったな』『あの2人より1つ頭抜け始めたね』という状況になる様にしたい。今までの状況で殻を被ったままだと頭1個抜け出すのは無理なので、自分の常識をぶっ壊して前に進みたい」