ハリル、異例のGK合宿で掲げた理想像
ハリルJのGK合宿は17日から西川周作(浦和レッズ)、東口順昭(ガンバ大阪)、林彰洋(サガン鳥栖)、櫛引政敏(鹿島アントラーズ)、候補合宿初招集となる中村航輔(柏レイソル)とシュミット・ダニエル(松本山雅)の6人を集めて行われている。
「A代表で合宿する時間は少ない。クラブでのトレーニングがかなり重要になってきます」とヴァイッド・ハリルホジッチ監督。8月から新しく加わったルグシッチGKコーチが指揮官とともに、19日の午前まで4回のトレーニングと宿舎でのミーティングで選手たちを指導し、クラブに持ち帰るためのメッセージを伝えていく。
「キーパーは本当に色んなトレーニングが必要になってきて、現代フットボールがそれを要求していますよね」
そう語るハリルホジッチは取材陣の「理想のGKは?」という質問に対し、「現代フットボールでは、まず190cmないといいキーパーとは言えない」と切り出し、マヌエル・ノイアーの名前を挙げた。ブラジルW杯でハリルホジッチ監督率いるアルジェリアと対戦し、120分間に渡り世界王者を苦しめたチームの前に敢然と立ちはだかったドイツ代表の守護神だ。
サイズが大きいだけでなく、技術、反射神経、メンタルをハイレベルに備える。そして「リベロの様なポジションを取って、背後のボールを彼が全てコントロールしている。ただしっかりコントロールしたあと、組み立てにも参加できる」(ハリルホジッチ監督)など、総合的に優れた世界最高レベルのGKであることは間違いないが、まずサイズの話が出たことはハリルホジッチがスタンダードとして基準に達しているGKを求めていると見て間違いない。