外国籍選手枠の撤廃か。日本人選手の出場枠確保か
これまでにも幾度となく、Jリーグの外国人枠を拡大してはどうか、という議論がもちあがってきた。しかし、そのたびにこんな反対意見が飛び交っては立ち消えになってきた。
「日本代表を強化するためにも外国人選手枠を制限して、日本人選手の出場枠を確保する必要がある」
現状はJ1およびJ2において、外国籍選手を1クラブ当たり3人まで登録でき、さらにアジア枠、タイやベトナムなど8ヶ国のJリーグ提携国枠、アマチュア枠、20歳以下のC契約枠のなかから2人を登録できる。つまり『3プラス2』の保有が可能になっている。
これを来たる2017シーズンから国籍を問われることなく『5』に拡大することが、12日の理事において全会一致で承認された。ベンチ入りできる人数はAFCの規定に合わせるため、現状の『3プラス1』に変更はない。それでも、ある意味の規制緩和にもたらされる効果に対して、Jリーグの村井満チェアマンはこんな期待を寄せている。
「Jリーグが世界水準に近づいていくためにも、レベルの高い外国籍選手を招聘することが極めて重要な打ち手となると認識している。日本人選手の出場枠を守るという考え方もありますが、厳しい競争のなかで出場枠を獲得していくということも、バランス論ではあるが進めていきたい」
そのリーグの外国人枠の多寡と代表チームの強さは比例するのか、あるいは反比例するのか。日本のサッカーファンにとって馴染みの深いリーグに、実はヒントを得ることができる。