最前線の新コンビ。グリーズマンとガメイロ
10月のW杯予選、フランスはブルガリアに4-1で快勝、アウェイでのオランダ戦でも1-0で勝利し、スウェーデンと並んでグループAの首位に立った。初戦はベラルーシに0-0のゴールレスドローだった彼らにとっては、チームの自信回復につながる貴重な2連戦だった。
この2試合での注目は、攻撃陣の新コンビ誕生だ。ここ最近レギュラーに定着していたオリビエ・ジルーが負傷中で、今夏セビージャからアトレティコ・マドリーに移籍したケビン・ガメイロが呼ばれると、クラブでもともにプレーするアントワーヌ・グリーズマンとコンビを組んでプレーした。
2011年11月を最後に代表から遠ざかっていたガメイロは、セビージャでの活躍が評価されて、夏のEUROではメンバー候補にも浮上した。しかし最終的にデシャン監督は、バイエルンのコマンやマンチェスター・ユナイテッドのマルシャルら若手を選択、自国開催の大会でピッチを踏むことはかなわなかった。
しかし次のW杯に向けての今予選では初戦のベラルーシ戦からメンバー入りし、この試合で試合終了直前の83分にジルーと交代して代表復帰を果たすと、ブルガリアとオランダ戦では先発でプレー。ブルガリア戦では、ダイビングヘッドでの先制点に続き、グリーズマンのクロスを押し込んで4点目をマーク、相棒のグリーズマンも1得点と2人で計3点を挙げた。
次のオランダ戦は両者とも不発で、フランス代表の得点は決勝点になったポグバのミドルシュート1本にとどまったが、デシャン監督もブルガリア戦の後、「2人のコンビは非常によく機能していた」と手応えを口にしたように、クラブでもともにプレーする2人のコンビネーションには可能性が感じられる。