ケーヒルはベンチスタート濃厚
最も難しいのがインサイドハーフのポジションで、2人の配置は流動的だ。サウジアラビア戦はアーロン・ムーイとトム・ロジッチが起用されたが、日本戦はテクニカルなロジッチではなく、より縦への推進力と得点力に期待が持てるマッシモ・ルオンゴが先発という選択肢も現実的だ。
なお、注目のティム・ケーヒルはベンチスタートが濃厚になっている。ポスタコグルー監督は記者会見で「最後の30分でも相手にダメージを与えられる選手。今日の練習を見て決める。彼は先発出場したがっているが、後で決めようと思う」と述べたが、現地メディアも含め大方の予想は後半途中からのジョーカー起用だ。
今季からメルボルン・シティFC加入が決まったケーヒルは、国内リーグ開幕直前に代表へ合流したため、しばらくトップレベルの公式戦でプレーしていない。コンディションは万全とは言えないため、短い時間で100%の力を発揮してほしいという意向だろう。
現在のオーストラリア代表は世代交代が進み、かつて長くプレーしたマーク・ブレシアーノやマット・マッカイといったベテランたちはいない。それに合わせてスタイルも変わっており、ピッチを広く使いながらボールを支配してチャンスメイクするポゼッション型のサッカーをするようになった。間違いなくアジア最強クラスの実力で、日本にとってはこれまで以上に厳しい試合となりそうだ。
オーストラリア代表の予想スタメンは以下の通り。
▽GK
マット・ライアン
▽DF
ライアン・マッガワン(右)
トレント・セインズバリー(中央右)
マシュー・スピラノビッチ(中央左)
ブラッド・スミス(左)
▽MF
マーク・ミリガン(アンカー)
マッシモ・ルオンゴ(インサイドハーフ右)
アーロン・ムーイ(インサイドハーフ左)
▽FW
マシュー・レッキー(右ウィング)
トミ・ユリッチ(中央)
ロビー・クルーズ(左ウィング)
(取材・文:舩木渉【メルボルン】)
【了】