ハリルのスタイルが活きるか。香川「カウンターがキーに」
イラク戦は本田圭佑(ミラン)を含め、彼ら北京五輪世代の3本柱が全くと言っていいほど結果を残せなかった。日本の劇的勝利の原動力となったのは、原口元気(ヘルタ)、山口蛍(C大阪)、清武弘嗣(セビージャ)らロンドン五輪世代。
今回のオーストラリア戦は日本のロシア行きの命運を左右するのと同時に、世代交代の流れが一層加速するか、これまでの看板選手たちが再び君臨するのかという大きな岐路でもある。
岡崎と香川にしてみれば、自分たちが6~7年かけて築いてきた実績と地位をそう簡単に手放すわけにはいかない。今回はともに先発するかは未知数だが、ピッチに立つチャンスが訪れるなら、2014年ブラジルW杯最終予選を含めたオーストラリアとの数々の死闘の経験値が活きてくる。
香川であれば、2012年6月の2014年ブラジルW杯アジア最終予選・アウェイ戦(ブリスベン)、2013年6月の同ホーム戦(埼玉)、2014年11月の親善試合(大阪)とこの4年間で三度も宿敵と対峙している。
「4年前はロングボールで起点を作られて苦しんだ。今のオーストラリアはポゼッションサッカーに切り替えている部分があると思うので、そういう相手に対して今の狙いは1つ活きる。
カウンター、ショートカウンターを含めて、ボールを取った後がキーになるんじゃないかなと思っています」と、彼は今回の敵がハリルホジッチ監督の目指す戦術が出しやすい相手であることを強調していた。
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