ケーヒルも当然脅威。日本のセットプレー練習は不十分?
さらに、オーストラリアは試合の終盤にケーヒルというジョーカーを持っている。180cmという身長以上に空中戦の強さを誇るベテランFWや185cmのギアンヌ、193cmの長身MFグッドウィンといった選手が投入される場合に備え、植田直通(186cm)の投入もプランに入れておくべきだろう。
その植田が起用されれば相手の一番怖い選手をマークすることになるか聞いたところ「そうなると思うので、しっかり対応していきたい」と静かに頷きながら語ってくれた。
もっとも、気になるのはこれまでなかなか満足にセットプレーの守備を練習できているように見えないことだ。結局はマンツーマンの勝敗が大きいと言っても、しっかり確認できているかどうかで対応も違ってくる。
「イラク戦でもセットプレーから失点してしまっていますし、そこは練習も含めてみんなが注意するべき点だと思います」と森重。何とかセットプレーでの失点ゼロに抑え、好調のオーストラリアを相手に流れの中での勝負に持ち込んでほしい。
(取材・文:河治良幸【メルボルン】)
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