豪州得意のセットプレーにはパターンが
ハリルJにとって予選の大一番になるアウェイのオーストラリア戦。見所は多いが、勝負のポイントになるのはセットプレーの守備だ。オーストラリアの高さを生かしたコーナーキック(CK)やワイドな位置のフリーキック(FK)を跳ね返すことができるか。
イラク戦はCKから酒井高徳がMFアブドゥラミールに競り負けヘディングで失点してしまったが、オーストラリアの高さがさらなる脅威となることは間違いない。
オーストラリアはCKや間接的なFKの場合、正確な右足キックを誇るMFムーイがプレースキッカーを担う。そして通常は6人の選手がゴール前のターゲットとなり、ペナルティエリアの手前に2人の選手が構える。セカンドボールの奪取や流れたボールを折り返し、ミドルシュートなどでフォローする。
なお、ショートコーナーを選択する場合はFWのクルーズがキッカーの近くに寄り、ボールを受ける形を採っている。ゴール前の細かい配置はムーイが狙う位置によっていくつかあるようだが、中央に【3-1-2】あるいは【2-4】といった縦長の隊列を作っておき、キックの瞬間にニアとファーに割れるのが約束事になっているようだ。
気になるターゲットの選手だが、センターFWのユリッチ(189cm)をメインターゲットとしてセインズバリー(184cm)とスピラノビッチ(188cm)のセンターバック・コンビ、アンカーのジェディナク(188cm)、大型ウィングのレッキー(181cm)、そして右サイドバックのミリガン(178cm)かマッガワン(185cm)が務める。ミリガンの場合は平均184.7cm、マッガワンだと185.8cmとなる。