元レアル・マドリーのラウール・ゴンサレス氏【写真:Getty Images】
スペインサッカー歴史・統計調査センター(CIHEFE)の統計データによれば、リーガエスパニョーラの85年間の歴史で最高の選手は、レアル・マドリーで活躍したFWラウール・ゴンサレスだという。8日付の『マルカ』などスペイン複数紙が伝えている。
ここ数年のリーガでは、バルセロナとマドリーの2大クラブのエースであるFWリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドが圧倒的な実績を残してきた。驚異的なペースでゴールを重ね続けてきた2人は、リーガの歴代通算得点ランク1位と2位を占めており、リーガはおろかサッカー界でも歴代最高クラスの選手と評されている。
だが、CIHEFEが独自の統計を元に作成したランキングによれば、メッシの実績はリーガ歴代で4位、C・ロナウドは23位でしかないという。1位は1994年から2010年までマドリーで活躍し、C・ロナウドに抜かれるまでクラブの歴代最多得点者だったラウール。2位にはセサル・ロドリゲス、3位にはテルモ・サーラと、いずれも1940年代から50年代にかけて活躍した名手が続いた。
CIHEFEは、リーガで1928/29シーズンから昨シーズンまでにプレーした計9117名の選手たちを対象としてデータを集計。1シーズンの出場時間に応じて最大24ポイント、1ゴールに対して1ポイント、PKでの1ゴールに対して0.6ポイントを与えるなどの基準でランキングを作成した。
試合出場時間が大きなウェイトを占める方式ということもあり、まだ30歳にもなっていないメッシや、キャリア途中でリーガに加入したC・ロナウドは過去の名選手たちに及ばない結果となったようだ。現役選手ではメッシとC・ロナウドに続いて、32位にFWダビド・ビジャ、49位にMFシャビ・エルナンデス、62位にGKイケル・カシージャス、109位にFWアリツ・アドゥリスがランクインしている。
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