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日本代表 8年前

救世主は太田か槙野か。酒井宏と長友が離脱、ハリルJ“サイドバック危機”

text by 元川悦子 photo by Getty Images

右は酒井高徳が確実。左の有力候補は太田宏介

太田宏介
左サイドバックの有力候補、太田宏介【写真:Getty Images】

 最終予選のここまでの流れを踏襲するなら、3戦フル出場の酒井高徳(HSV)が右サイドに回り、左は太田宏介(フィテッセ)が出るのが順当だろう。酒井高徳は「監督がどういう形でスタメンを組むかまだ分からないけど、自分が(右に)入る可能性が高いというのは理解しています。チームで右をやっているので、特に問題はない」と少なからず自信をのぞかせた。

 一方、左サイドバック有力候補である太田も「とにかくチームとしてもディフェンスとしてもまずゼロで抑えることが最低条件。それをしっかりやりながら、オーバーラップのタイミングをしっかり見計らって決定機を作れればそれが一番いい。僕はそこが長所。

 自分はベンチで試合を見るためにここ(代表)に来ているわけではないのでいい準備をして、日本の勝利に貢献できるようにできればなと思います」と7日の練習後、彼は昨夏の東アジアカップ(中国・武漢)以来、1年2ヶ月ぶりの代表戦出場へ強い意欲を口にした。

 太田が出れば、フィテッセ移籍後初となる。オランダは長身選手が多く、空中戦の競り合いやハイボール対策などはFC東京時代よりも確実に向上しているだけに、ここは彼の経験値に期待が懸かる。

 「オランダの場合は1トップに背が高い選手を置くことが多い。そういう選手はヘディングオンリーなケースが多いけど、スペシャルな力を持っているからポイントで合わせる力はある。

 オーストラリア(1トップ)のジュリッチに関しては、足元もあるイメージがあるし、ドリブルからの得点も見たことがある。もっと柔軟なんだろうなと思う」と本人も具体的なイメージを描きながら準備を進めている。こうした対策が活かされればベストだろう。

 もう1人の候補は槙野智章だ。

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