イケル・カシージャスとジャンルイジ・ブッフォン【写真:Getty Images】
イタリア代表のGKジャンルイジ・ブッフォンは、現地時間6日に行われるロシアワールドカップ欧州予選で対戦するスペイン代表に、GKイケル・カシージャスがいないことに寂しさを感じているようだ。5日付のスペイン『マルカ』など複数メディアが同選手のコメントを伝えている。
ブッフォンとカシージャスは、それぞれイタリア代表とスペイン代表の不動の守護神として、長年にわたって代表チームのゴールを守り続けてきた。だが、38歳のブッフォンが代表に呼ばれ続ける一方で、35歳のカシージャスはEURO2016後に就任したフレン・ロペテギ監督には招集されていない。
ブッフォンは、カシージャスのいないスペイン代表に違和感を覚えながらも、いつかは自分にも同じ状況が訪れることを覚悟している様子だ。「イケルがいないのは妙な気分だろうけど、僕にとってもシグナルになることだ。当然のことだよ。スポーツ選手の人生はそういうものだ。最初は主役でも、いつかは観客になる。準備をしておかないとね」と語った。
カシージャスは今年6月に行われた韓国代表との親善試合で、欧州の選手としては歴代最多タイに並ぶ代表167キャップを記録した。だがEURO本大会ではダビド・デ・ヘアに正GKが任され、その後キャップ数を伸ばすことはできていない。ブッフォンは現時点で163キャップと、カシージャスの記録に迫りつつある。
「ブッフォン2世」と言われるミランの17歳守護神ジャンルイジ・ドンナルンマが9月の試合で代表デビューを飾るなど、イタリアにも次世代のGKは着実に育ちつつある。絶対的な存在として君臨し続けてきたブッフォンにも、いつかは“その時“がやって来ることは避けられない。
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