ベンチで喜びを爆発させるセルタFWイアゴ・アスパス【写真:Getty Images】
現地時間2日に行われたリーガ・エスパニョーラ第7節でセルタがバルセロナに4-3で勝利した。大金星とも言える会心の1勝にセルタのエースは喜びと手応えを感じている。地元紙『ラ・ボス・デ・ガリシア』が試合後のコメントを伝えた。
セルタは22分にピオネ・シストのゴールで先制すると、およそ10分間で一気に3点を奪ってバルセロナを引き離した。最終的に4-3というスコアになったが、チームの2点目を挙げたイアゴ・アスパスは前半の展開こそが勝因と語る。
「難しい試合だった。でも前半ひたすら走ったことで、僕らは大量のガソリンを得た。この勝ち点3はファンのみんなへのプレゼントだ」
木曜日のヨーロッパリーグから中2日の試合で、体力的に厳しかったのは事実。後半はバルセロナに3ゴールを許してギリギリまで追い詰められた。I・アスパスは終盤の息切れを認め、その理由を明かす。
「僕らは週に3試合こなすことに慣れていないんだ。他のチームにこのことを言ったら『そんなことない』と言われるだろうね。バルセロナ相手に3点リードしてもどちらに転ぶか分からなかった」
中堅クラブの宿命と言うべきか。ヨーロッパリーグに出場したことで、セルタは日曜日、木曜日、日曜日と1週間で3試合を戦ったが、例年なら1週間じっくり次のリーグ戦に向けた準備ができているはずで、過密日程に馴染むのが難しいのは想像に難くない。
それでもセルタは現在公式戦4連勝中で、ヨーロッパリーグを挟む3連戦もすべて勝利で切り抜けた。リーグ戦は開幕から4試合勝ちなしと絶不調だったが、いまは3連勝と波に乗っている。
「セルタのリーグ戦は不安定なスタートだった。歯を食いしばって努力した結果だ。僕らは最底辺からスタートしたが、結束して戻ってきた。常にチャンスは作っていたし、ゴールがいつか決まるのはわかっていたよ」
I・アスパスは努力が結実した瞬間に安堵し、チームがもっと向上すると信じている。そして昨季快進撃を見せたセルタは、困難の先に乗り越えたバルセロナ戦を足がかりにリーグ戦とヨーロッパリーグでの躍進を見据える。
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