槙野智章【写真:Getty Images】
日本代表は2日、ロシアW杯アジア最終予選のイラク代表戦、オーストラリア代表戦に向けて埼玉県内で合宿をスタートさせた。
9月の2連戦を怪我で離脱した槙野智章がハリルジャパン復帰を果たした。負傷中も「チームとA代表スタッフと常に連絡を取りながらコンディションを合わせてきた」という。1日の J1・ガンバ大阪戦に照準を合わせ、その試合で先発フル出場した。
実戦復帰したばかりとあって、本調子ではないのも事実。「6日の試合(イラク戦)に向けてまだまだコンディションを上げていかないといけない」と話した。また、事前に送られた対戦相手のビデオを見たという槙野は、イラクの印象について「若いチーム。ただ2連敗はしているが、個々の能力と非常にフィジカルのスピードを持った選手がいる」と述べた。
槙野は以前、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督から「僕のプレー集をまとめたビデオを見せていただいた」という。約1時間ほどだったが、そのほとんどが「マイナスな部分ばかりの映像だった」。だが、槙野はこう解釈している。
「僕自身に向けたメッセージというか、良くなってほしい、代表チームの力になってほしいという意味での時間であり、ビデオだったと思う。そこから自分のプレーももう1回、改善するところはしないといけないし、伸ばす部分は伸ばさないといけない」
ハリルホジッチ監督は海外組とJリーグ勢の差に言及することが多いが、香川真司、本田圭佑ら日本代表の主力は所属クラブで満足に出場機会を得られていない。そして、国内組にも代表としての責任がある。
浦和レッズから選出されている槙野は「国内組の意地とプライドを見せないといけない」と意気込んだ。海外でプレーしていなくても戦える、ということを指揮官に証明したいところだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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