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清武、リーガ2戦連続出番なし。ローテーションは必要なのか。CLリヨン戦が新たな試験に【現地記者の目】

text by ロシオ・ゲバラ photo by Getty Images

直近2試合で清武は代案にならず

ユベントス戦ではCLデビューを果たせなかった清武だが、リヨン戦では出場機会があるだろうか
ユベントス戦ではCLデビューを果たせなかった清武だが、リヨン戦では出場機会があるだろうか【写真:Getty Images】

 シリグがセルヒオ・リコに代わって出場したのも、サンパオリのローテーションの一環だった。コンディションが同じなら両方に出場機会を与えると監督は言っていたが、現時点ではカンテラ出身のリコがイタリア人GKの二歩は先を行っている。リコがこれまでの試合で決定的なセーブを披露してきたのに対し、ビルバオでのシリグは場違いな存在でしかなかった。

 コロジエチャクが戻ってきたのもローテーションだった。左サイドを危険に晒していた彼は、不正確なプレーにより一度サンパオリから外されていた選手だ。ビルバオ戦でも何も改める様子はなく、窮地に陥って精度を欠くプレーをしていた。

 ロングボールを送っても、カルロス・フェルナンデスはビルバオの獅子たちの間に飲み込まれて消えてしまっていた。ベン・イェデルはといえば、またしても招集外とされてセビージャに残っていた。ラミとカリーソの負傷によりセンターバックを務めたメルカドは引き続き仕事を遂行しており、クラネビッテルは前進している。コレアは、サン・マメスのような場所ではもう少し強さが必要だった。

 清武はどうだろうか。サポートを提供することができ、運動量も推進力も、ラストパスのクオリティもある。プレスをかわす力もシュート力もあるが、リーガのここ2試合ではサンパオリにとっての代案にはならなかった。

 火曜日にはチャンピオンズリーグ(CL)が戻ってくる。今季初めての、サンチェス・ピスファンでのCLの試合だ。正しいやり方を求めて、また新たなローテーションが実行されることになるだろう。オリンピック・リヨンと観客席のファンが、セビージャのプロジェクトに対する試験官となる。

(取材・文:ロシオ・ゲバラ【セビージャ/マルカ】)

【了】

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