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日本、2大会ぶりU-17W杯出場権獲得。UAEの弱点突きアジアベスト4進出

text by 編集部 photo by Hiroyuki Sato

日本代表
来年のU-17W杯出場を決めたU-16日本代表(写真はベトナム戦のもの)【写真:佐藤博之】

【日本 1-0 UAE U-16アジア選手権インド2016準々決勝】

 U-16アジア選手権の準々決勝が現地時間25日に行われ、日本代表はUAE代表と対戦した。

 すでに首位を確定させた状況で迎えたグループステージ最終戦は出場機会の少ないメンバー中心で臨んだ日本。UAE戦は久保建英ら主力メンバーが先発に復帰した。特に前線に入った棚橋尭士、中村敬斗、宮代大聖、久保の4人はこれまでの3試合で合計12得点を挙げており絶好調だ。

 この試合に勝てば来年のU-17W杯出場権を獲得できるとあって、日本代表は序盤から主導権を握ってUAEゴールを狙う。

 すると31分、久保が蹴ったコーナーキックを相手GKがファンブルしてしまう。それを見逃さなかった瀬古歩夢がこぼれ球に詰めて日本に先制点をもたらした。背が低くハイボールの処理に難があった相手守護神の弱点を見事に突いたゴールだった。

 後半も日本ペースで時計の針が進んでいく。66分、中村との交代でピッチに立ったばかりの山田寛人がワンプレー目でいきなりゴールに迫ると、直後の68分には宮代も続く。しかし追加点とはならない。

 75分、日本はこの試合最大のピンチを迎える。右サイドからペナルティエリア内へボールを入れられ、交代出場してきた相手FWに反転シュートを許してしまう。マークしていた喜田陽もなすすべなしだったが、GK谷晃生が処理し事なきを得た。

 80分、今度は日本に絶好機が訪れる。ペナルティエリアに侵入した宮代が相手DFに倒されると、主審はUAEのファウルを宣告する。しかし、宮代自ら蹴ったPKはポストに当たって外れてしまった。

 それでも味方の失敗に動揺を見せなかった日本は、最後まで相手に主導権を渡さず最少得点差で試合終了の笛を聴いた。今大会最も厳しい試合になったが、しっかりと勝ち切る強さを見せている。

 勝利した日本は、来年8月から9月にかけて今予選と同じインドで開催されるU-17W杯の出場権を獲得した。前回大会は出場を逃しているため、2大会ぶりのW杯となる。次はアジアNo.1を目指す戦いに切り替え、現地時間29日の準決勝でウズベキスタンとイラクの勝者と対戦する。

【得点者】
31分 1-0 瀬古歩夢(日本)

【了】

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