UAEの要注意ポイントはどこか?
森山監督が「全員が結果を出していて誰を選ぶか迷うほどの嬉しい悩み」と語っていた攻撃陣は、「相手の背後のスペースがあまりないので、ガンガン裏に走るタイプを置いてもなかなか難しい。狭い局面の崩しを考えた方がいい」という考え方で、ターゲット役をこなせる宮代とドリブル突破に長けた棚橋という組み合わせになったようだ。
守備陣も小林のケガで瀬古と監物拓歩(清水ユース)のコンビが有力視されたが、相手のスピーディーなカウンターを想定すると速さのある菅原のセンターバック起用が最善だと判断されたのだろう。
UAEは攻撃時4-5-1、守備時は4-4-2という可変的な布陣を採るチームで、1トップのファウジ(14番)と右サイドのアルカミス(11番)が強烈なスピードを誇る。このため、アルカミスとマッチアップする予定の菊地に課せられる責任は重い。
「相手の11番がキープレーヤーなんで、簡単にやらせないっていうのが僕の仕事。しっかり押さえたいと思います。タテ切って、中に行かせて、中盤の(福岡)慎平選手らと協力して取れたらいいなと。タテには絶対行かせないことはしっかりやりたいです」と今大会全試合に出場している屈強なフィジカルを持つ左サイドバックは力を込めていた。
彼をサポートする側に回るキャプテン・福岡も「相手のサイドハーフがタテに走ってくるので、そこでセンターバックがつられた時に、僕がセンターバックのポジションに入ってしっかりカバーしてやっていかないと明日は厳しくなってくる。そこを今日みんなで話し合って対応したい」と守りの共通意識を再徹底させていくつもりだという。
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