元アーセナルのエマニュエル・アデバヨール【写真:Getty Images】
リヨンへの加入に向けた交渉が破談に終わったトーゴ代表FWエマニュエル・アデバヨールは、リヨン監督との会談の席でウイスキーを要求し、タバコを吸っていたという報道を否定している。22日付の英紙『ガーディアン』などが伝えた。
アーセナルやマンチェスター・シティ、レアル・マドリー、トッテナムなどのビッグクラブでのプレーを経験してきたアデバヨールは、今年1月に加入したクリスタル・パレスとの短期契約が満了して退団。リーグアンのリヨンへの加入に向けて交渉を行っていたが、合意には至らなかった。
アデバヨールはリヨンのブルーノ・ジェネシオ監督と会談した際、同監督から「僕のことを全く知らなかったかのような質問をされた」ことが破談の一因だと明かしていた。自分に対してあまりにも無知だった監督に失望を覚えたという。
一方でジェネシオ監督の側では、アデバヨールの態度を問題視した模様だと報じられた。「チームにマヌ(アデバヨール)が入る場所はあったので、リヨンで彼とコーヒーを飲む約束をした。だが驚くことに、彼は到着するとコーヒーにウイスキーを入れるよう注文した。口にはタバコもくわえていた」とジェネシオ監督が話したとして、18日付の『フランス・フットボール』が伝えていた。
だがアデバヨールはこの話を否定する声明を出し、”ウイスキーとタバコ”は報道を行った記者によるジョークだったと主張。「会談では水しか飲んでいない」と述べ、記者からは謝罪の意を示されているとした上で、リヨン加入に至らなかった理由について改めて説明を加えている。
「契約は合意していて、メディカルと手続きのためにリヨンへ向かうだけだったが、残念ながらマルセイユ戦(18日)への登録に間に合わなかった。クラブは別の若いストライカーを獲得した。両方獲得できないかという話もあったが、監督は若い選手の成長のために妥当ではないと感じ、僕も十分な出場時間を得られないと感じた」
いずれにしてもリヨン入りは決まらず、アデバヨールは依然として無所属のまま。新たに獲得に乗り出すクラブは現れるのだろうか。
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