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本田圭佑 8年前

本田、途中出場するも欠如していた攻撃の精度。アピールしたければ“違いを生む”プレーを

ミランは現地時間20日のミッドウィークにセリエA第5節でラツィオと対戦し、2-0の勝利を収めた。日本代表の本田圭佑は2点目が決まった後の試合終盤に投入され、今季2試合目の出場を果たした。しかしその後は得点に絡むことはできず、勝利に貢献したとは言い難い。よりアピールをしたければ、攻撃面で違いを生み出すプレーをしていかなければならない。(取材・文:神尾光臣【ミラノ】)

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

本田、試合終盤に途中出場

本田
ラツィオ戦で途中出場した本田圭佑【写真:Getty Images】

 ミッドウィークのラツィオ戦。スタメンを固定して戦っていても過密日程では維持が難しいので、本田圭佑の途中出場はあるのではないかと考えていた。実際、1-0で折り返した後半の頭から、本田はグスタボ・ゴメス、マヌエル・ロカテッリとともにアップを命じられた。

 しかし、出場は後回しになった。リードを保っている展開で、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督はまず18歳のロカテッリを投入する。その時、呼ばれたのは右ウイングのスソだった。ロカテッリは中盤の底に入り、リッカルド・モントリーボはインサイドMFにずれる。インサイドMFとして先発していたジャコモ・ボナベントゥーラは左ウイングへ上げられ、左ウイングを務めていたエムバイエ・ニアンが右に回った、ということだ。

 これには、2つの意図があったようだ。まずは、中盤のボールキープの向上。3-5-2で先発したラツィオは後半の頭から4-3-3へシステムを変更して攻めに来ていたが、モンテッラ監督はつなぎを向上させることで逃げ切りを図った。

 敵将のシモーネ・インザーギ監督は試合後、地元メディアに対して「あれでモントリーボやロカテッリにパスをつなげられるようになったので、付け入るところがなくなった」と振り返っていた。

 そしてもう一つの意図は、前線の攻撃陣に敏捷性を保たせたかったことだ。試合後の「マンマークをされていたので、前線の選手にもっと動いてもらう必要があった」と語った。その上で、本田はアジリティに欠けると判断されたということか。

 結局本田の出場は、その13分後になった。ボナベントゥーラと交代し、ニアンが再び左へと回され、本田は右に付いた。

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