怒りと迷いを抱くファン
エイバルとの試合がドローに終わり、セビージャサポーターは怒りを募らせている。チームが先制点を奪いながらも、9人で試合を終えた相手に対して、リードを守ることも勝負を決定づけることもできない姿に。
トリノでの試合では、リーガ開幕戦のエスパニョール戦と似ても似つかないサンパオリの戦い方が的中したが、ファンは迷いを抱かされている。セビージャは果たして、どう戦うべきなのだろうか?
それは試合次第であり、相手次第でもある。好むと好まざるにかかわらず、チームはリーガ開幕から無敗を守っている。国内リーグでは2勝2分け、チャンピオンズリーグではアウェーでユベントスと引き分けた。
アルゼンチン人指揮官は自らのメンバーの特徴を把握し、対戦する相手の特徴に対処しているが、ここ最近の試合ではそう簡単にゴールチャンスを生み出すことはできていない。
火曜日には、チームの戦いが再びサンチェス・ピスファンの裁きに委ねられる。相手は永遠のライバルであり、チームは細部まで精査されることになるだろう。試合前も試合後も、数日間にわたって話題を独占する骨肉の争いだ。
セビージャとベティスは、勝ち点わずか3ポイント差でこの一戦を迎える。ピッチ上にもベンチにも、ダービーを初めて戦う選手は多い。アルゼンチン人指揮官サンパオリの賭けが、ウルグアイ人指揮官ポジェのプロジェクトを迎え撃つ。
大勢の新顔に加え、ベティス史上最高のFWであるルベン・カストロがセビージャの脅威となる。“エル・グラン・デルビ”はもうすぐだ。
(取材・文:ロシオ・ゲバラ【セビージャ/マルカ】、翻訳:編集部)
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