若者から熱狂的な支持を集める James J
真夏のジリジリとした日差しが降り注ぐ中、渋谷の宮下公園を訪れると、James Jはいつものようにボールを蹴っていた。ここは彼にとってのホームであり、数々のパフォーマーが集まるクリエイティブな創作場としても知られている。
Jamesはカナダ人の父と日本人の母を持つ18歳の現役高校生だ。『Twitter』『Instagram』『Vine』といったソーシャルネットワークを中心にパフォーマンス動画を公開しており、中高生を中心に絶大な人気を誇っている。
「奇跡を起こすことを目標にやっている」と語るパフォーマンスにも注目が集まっているが、Jamesが多くの若者から支持を受ける理由は動画だけではない。その愚直なまでに“成功”へと突き進む生き方に惹かれているのだ。
Jamesは15歳の頃にパフォーマンスを始めた。ある日、動画投稿サイト『YouTube』のトップページを眺めていた時に偶然に見つけたフリースタイルフットボールの動画を見て、「これなら自分でもできる」と確信した。
「小さい頃から目立ちたがり屋でした。自分ひとりで何かをしたい」Jamesはパフォーマンスを始めた理由をこう語る。
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