2015年FIFAバロンドールを受賞したリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
サッカー界の年間最優秀選手に贈られる「FIFAバロンドール」は、現在の形の賞としては消滅することになるかもしれない。15日付のスペイン紙『アス』などが報じている。
FIFAバロンドールは、『フランス・フットボール』誌が選出していた「バロンドール」と国際サッカー連盟(FIFA)が選出していた「FIFA最優秀選手賞」を統合する形で、2010年に誕生した。だが、FIFAと『フランス・フットボール』の合意は満了が迫り、延長に向けた交渉は難航しているとのことだ。
仏紙『レキップ』を保有するフランスのメディアグループ『アモリ』は14日に、同グループのTVチャンネルで「バロンドールが(フランスに)戻ってくる」と伝えたという。このまま合意が更新されなければ、『フランス・フットボール』は再び独自にバロンドールを選出することになると見込まれている。
今年FIFAの新会長に選出されたジャンニ・インファンティーノ会長が、FIFA単独による賞を望んでいることも交渉難航の一因だとみられている。再び分裂することになった場合、FIFAが以前と同じ形で年間最優秀選手賞を再開するのか、異なる名称での賞を新設するのかは定かではないようだ。
FIFAバロンドールは2010年の創設以来バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが3年連続で受賞し、前身のバロンドールと合わせて前人未到の4年連続受賞を達成。その後の2年間はレアル・マドリーのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが受賞し、昨年はメッシが3年ぶりに賞を奪回した。
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