順調な仕上がり。選手らも「いい雰囲気」
2017年U-17W杯(インド)出場権獲得を目指す森山佳郎監督率いるU-16日本代表が、アジア最終予選を兼ねたAFC・U-16選手権(インド)の初戦・ベトナム戦をいよいよ16日に迎える。
彼らは11日に現地・ゴア入りし、12日から調整を行ってきたが、6月のインド遠征時のような体調不良者も出ておらず、負傷者も前日までに全て合流。指揮官も「ちょっと軽いケガで別メニューの選手がいたが、全員でいい状態で行けそうです」と公式会見で自信をのぞかせており、チームとして順調な仕上がりを見せているようだ。
15日夕方17時からゴア南部のナベリムで1時間半にわたって行われたトレーニングでも、追加招集の松本凪夫(C大阪U-15)含めて23人全員がリラックスした様子でボールを蹴っていた。ベトナム戦前日ということもあり、この日はランニング、体幹強化の他、11対11の戦術確認、ゲーム形式を交えたリスタートのチェックなど本番を想定した内容に重きが置かれた。
練習後半の当地は凄まじい豪雨に見舞われたが、雨季のゴアでは試合本番も同様の天気になることは十分ありえる。過酷な環境下でも冷静さと集中力を欠かさずプレーしなければならないことを、選手たちは改めて再認識したはずだ。
こうした中、実戦形式で主力組に入ったのは、DF(右から)菅原由勢(名古屋U-18)、瀬古歩夢(C大阪U-18)、小林友希(神戸U-18)、喜田陽(C大阪U-18)、ボランチ・平川怜(FC東京U-18)、福岡慎平(京都U-18)、右MF久保建英(FC東京U-18)、左MF中村敬斗(三菱養和)、FW山田寛人(C大阪U-18)、宮代大聖(川崎U-18)。彼らのベトナム戦先発が有力視される。GKは3人が入れ替わりながらプレーしたが、これまで通り、谷晃光(G大阪ユース)がスタメンに名を連ねそうだ。
「初戦はすごく大事。僕たちは国内遠征からすごくいい雰囲気で練習できているんで、それを崩さないことが大切」とFW陣で最も評価が高い宮代が強調した通り、全員が第一戦の重要性をよく理解している。その初戦を確実にモノにするには、できるだけ早く先制点を奪うことが肝要である。