キャリアにとって重要だったU-23チームの存在
FC東京を選んだ大きな理由のひとつとして、FC東京にはU-23があり、J3に参戦が決まっていたことが挙げられると私は見ている。
アマチュアでの試合経験しかない今はさすがにまだ無理だろうけど、これからFC東京のU-23チームでJ3のリーグ戦に常時出場するようになり、さらにはJ1にステップアップしてプロとしての実践経験を積みながら結果を出せば、もはやハリルホジッチ監督が2年後に呼ばない理由はない。もちろんそのときに代表が本大会出場を決めていれば、という前提での話ではあるのだが……。
久保はこの16日から始まるAFC U-16選手権インド2016(来年開催のU-17W杯出場権を兼ねている)に挑戦するところである。
まずはそこで結果を残し、あとは大きな怪我に見舞われることなく、順調にキャリアを積み上げてくれることを願うばかりである。
まだ15歳の少年に過剰な期待は禁物だとわかってはいても、日本代表がふがいない試合をしたときなどに、いつしか心の中でつぶやくようになった言葉を私は抑えられない。
「大丈夫、俺たちには久保建英くんがいるじゃないか」と。
たとえそれが2年後であろうが6年後であろうが、未来に希望が見出せるのならば心に安寧は訪れるのだ。
(文:ミカミカンタ)
【了】