インテルのDF長友佑都【写真:Getty Images】
イタリア『カルチョメルカート.com』のパスクアーレ・グアッロ記者が、同メディアのコラムでインテルの今夏の補強を批判している。
インテルは、今夏に1億2980万ユーロ(約149億円)もの大金を投資した。この金額は、欧州のクラブで5位に入る高額な金額である。しかし、長年ずっとチームの課題として悩まされ続けている守備の強化にはほとんど着手していない。
今夏に獲得したDFクリスティアン・アンサルディは、サイドバックとしても3バックの1人としてもプレーできるポリバレントな選手だ。しかし同選手は、近年平均以上の持久力を発揮できていない。
そのためインテルは、夏季移籍市場終了間際にユベントスと今季で契約満了を迎えるDFシュテファン・リヒトシュタイナーの獲得に動いていた。そのことに関し、グアッロ記者は「冬の移籍市場でもDFの補強に動くだろう」と予想している。
同記者は、「ヘディングを武器とするマウロ・イカルディが十分に活かされないのは、未だにレギュラー選手である長友佑都とダニーロ・ダンブロージオが、インテルが必要としている飛躍への十分な必要条件をもたらしていないからだ」とサイドバックのクオリティの必要性を訴えた。
さらに、「少なくともテクニック的クオリティで長友に劣らないフェデリコ・ディマルコに期待する方が良かった」とUEFAに提出する選手リストにも登録できる下部組織出身の18歳の同選手をエンポリへ修行に出した判断は間違っていたと主張している。
万一インテルが冬にサイドバックの補強に動けば、今季からメンバーの人数が制限されたために長友の今後にも影響を及ぼすことになるかもしれない。
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