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Jリーグ 8年前

プロ入り直前で血栓症の診断受けた山本脩斗。「うまくフィットできた」。鹿島への適応と飛躍【The Turning Point】

シリーズ:The Turning Point text by 海江田哲朗 photo by Getty Images

右利きの左サイドバックならではの難しさ

磐田から移籍後、鹿島では不動の左サイドバックに定着した
磐田から移籍後、鹿島では不動の左サイドバックに定着した【写真:Getty Images】

――遠藤選手もめちゃ巧いですもんね。

「巧い。あれほど上手にタメをつくり、周りを生かしてくれる選手はそうそういないはずです」

――それで必然的に右でつくり、左で仕留めるケースが多くなる。

「右でつくってくれる安心感があるから、思い切って上がれます。サイドバックの仕事は、まずは守備なんです。石井(正忠)監督の考えも、最初は守備から入れと。ゲームの流れを見ながら、リスク管理の仕方が重要になる。相手が前に何枚残しているのか把握し、それに対し、こちらはセンターバック、ボランチ、サイドバックで何枚残すのか。ぱっと決めて、このタイミングだとなったら一気に前線へ」

――タイミングを計っているとき、味方がボールを失う不安があると。

「高い位置を取りづらくなる。だから、大事なんですよ。右で確実につくってくれるという安心感が」

――左サイドバックは左利きの専門職のイメージが強くあります。右利きにもカットインして中央でプレーできるメリットがありますけど。

「つくりの部分を始め、改善しなければいけないことは多々あります。自分のような右利きの選手と左利きの選手では、相手が寄せてきたときの視野やプレーの角度がかなり変わってくるんです。

 左利きであれば、ボールを相手から遠ざけて縦に置き、前も見られるんですが、右で持つと途端に窮屈になりがち。細かいボールタッチが要求される場面では、どうしても右足で持つことになるので、そのあたりは状況判断を含めてもっとレベルを上げていきたい」

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