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Jリーグ 8年前

プロ入り直前で血栓症の診断受けた山本脩斗。「うまくフィットできた」。鹿島への適応と飛躍【The Turning Point】

シリーズ:The Turning Point text by 海江田哲朗 photo by Getty Images

育成年代で最も印象的だったのは家長昭博

――山本選手の世代、85年生まれの一番星は?

「高校時代、評価が抜けていたのは、兵藤慎剛(横浜F・マリノス)と平山相太(FC東京)かな。ただ、いまの代表で主軸となっている選手はおらず、有名どころでは青山敏弘(サンフレッチェ広島)、丹羽大輝(ガンバ大阪)あたり。ひとつ下の世代が強烈なんですよ。本田圭佑(ACミラン)、長友佑都(インテル・ミラノ)、岡崎慎司(レスター・シティ)」

――たしかに強烈だ。育成年代で、最もインパクトを受けた選手は?

「家長昭博(大宮アルディージャ)。彼はすごかった。国体で対戦し、僕が高2であちらが高1。目の前をドリブルでサーッと」

――プレーの幅を身につけたいまより、天然色が濃い感じ。

「だと思います。もうキュンキュンでしたからね。まったく手がつけられなかった」

――西にガンバの家長あり、と早くから名を轟かせていた選手です。彼我の差を見せつけられ、もっと早く高いレベルに到達したかったと思うことは?

「それも含めて自分の力です。パッと花を咲かせるタイプの選手ではなかった」

――鹿島アントラーズで迎えた3年目のシーズン、活躍が目立ってます。逆サイドから入ってフィニッシュに絡むプレーは、ほとんど山本選手の代名詞のよう。飛び込むタイミングの良さに加え、ヘディングの競り合いも強い。

「右サイドでしっかりタメをつくってくれるから、僕が躊躇なく上がれる。ほかの選手が僕の特長を理解してくれるおかげです。こうなったら最後はここに来そうだというのが少しずつつかめてきた。そのパターンばかりではないですけどね」

――周りを生かし、生かされ。

「僕は完全に生かされている側です」

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