バイエルン・ミュンヘンのカルロ・アンチェロッティ監督【写真:Getty Images】
バイエルン・ミュンヘン指揮官のカルロ・アンチェロッティ監督が中国をテーマに語った。12日に伊メディア『ラジオ・ウノ』が報じている。
アンチェロッティ監督は先日、かつて指揮を執ったチームのライバルチームを率いる“禁断の移籍”は絶対にしないと語った。その一方で、将来中国で指揮を執ってみたいかと尋ねられると、「それはないと思うよ。欧州の方が居心地が良い」と返答。
そして、「中国人たちはイタリアのクラブだけではなく至る所でクラブを買収しているね」と続けると、「技術的な面で言えば、まだかなり遅れているリーグだよ。監督だけに限らずサッカー協会の組織力においてもね。私は欧州が気に入っているから、欧州で指揮を執る方が良い」と中国リーグで監督を務める気がないことを明かしている。
その反面、ミランを買収した中国人たちには期待しているようだ。アンチェロッティ監督は、「偉大な(シルビオ・)ベルルスコーニ会長の時代という1つのサイクルが終わりを迎えた」とミランのクラブ売却について触れた。
同監督は、「ベルルスコーニ会長がミランで成し遂げたことを忘れる傾向にあるけれど、彼のサイクルは繰り返すことのできないサイクルとしてこれからも残るんだ」と振り返り、「これから新しいオーナーを迎える。彼らにミランを高いレベルへ導くための知識や意欲や情熱があればいいね」と告げると、「そのためには経済面が一番重要だ」と新オーナーへ期待を寄せている。
ベルルスコーニ体制のミランで選手としても監督としてもあらゆるタイトルを勝ち取ったアンチェロッティ監督。それだけに建て直しを図る新オーナーへの期待は強いようだ。
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