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巨額放映権収入で問われるJリーグのビジョン。2ステージ制猛反発の過ちを繰り返してはならない

text by 植田路生 photo by editorial staff

「DAZN」の参入と巨額の放映権料の使い道

 巨額放映権料の使い道はさまざまな方向性から考えられる。Jリーグはそれをまだ決定しておらず、今後の理事会で話し合っていくという。だが、最も優先すべきことは2ステージ制など大会方式についての議論だろう。なぜ改革はあそこまでの猛反発を招いたのか。Jリーグは本質を理解しなくてはならない。

“放送”が持つ力はあまりにも大きい。時代とともにTVの影響力は急速に膨張し、スポーツは金を生むコンテンツに化けた。巨額の放映権料は選手たちに還元され、メジャー競技であれば億単位の年俸を手にする選手たちは山ほどいる。

 一方で、彼らは金も出すが口も出す。例えば、バレーボールはTV視聴に適したフォーマットになるようにルールが変更され、サッカーではプレミアリーグは年末年始も休みなく試合を強制される。それらの変更が良いか悪いかは別にして、放送側の事情が優先されるのは事実である。

 では、DAZNはどう出るのか。私は放映権締結後に彼らへ独占取材を行い、「2ステージ制の変更やリーグシステムへの提言を行う可能性はあるか?」と何度も質問した。マーケティング&パートナーシップ本部長のピーター・リーは、「Jリーグが決めること。運営方法には関わらない」と強調していたが、徐々に本音を語るようになった。(……続きは『フットボール批評issue13』でお読みください)

(取材・文:植田路生)

(続きは『フットボール批評issue13』をご覧ください)

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