香川が欠場。トップ下に入ったのはゲッツェ
“試運転”に失敗した。2016年9月10日のブンデスリーガ第2節、ボルシア・ドルトムントはアウェイでRBライプツィヒと戦う。
ライプツィヒ戦を、ドルトムントは[4-2-3-1]でスタートする。
【GK】ビュルキ
【DF】右SBピシュチェク、右CBソクラティス、左CBバルトラ、左SBシュメルツァー
【MF】2ボランチにローデとバイグル、右SHカストロ、左SHシュールレ、トップ下にゲッツェ
【FW】オーバメヤン
前節のマインツ戦から、先発陣に変更があった。コンディションを順調に整えたEURO参加組のバイグルがボランチに入る。そして香川真司が不在のトップ下に、ゲッツェだ。今夏バイエルンから移籍したゲッツェは、復帰後のドルトムントで初の公式戦出場となった。香川は足首の捻挫により遠征に帯同していない。
ライプツィヒ戦でゲッツェは、輝きを放てなかった。周囲との連動と連係を欠いた。6分、エリアの手前でシュメルツァーからパスを受けて、ダイレクトで中央に落とす。しかしボールは無人のスペースに流れた。
もちろん今季では初めての公式戦で、早い時間帯ということもあっただろう。時間が進むにつれて、例えば30分には、左サイドのローデからエリア内でパスを受けて、ターンからシュールレのミドルシュートを引き出した。持ち味の片鱗を見せている。
しかし決定機を作り出すことや、決定的なシュートを打つまでには至らない。ライプツィヒの組織立った守備に苦しみ、65分過ぎには運動量が低下し、71分にゲレイロと交代になった。ゲッツェは、ライバルの欠場で巡ってきたチャンスをモノにできなかった。
もっともパフォーマンスの停滞は、ゲッツェに限ったことではない。監督トゥヘルは試合を「正確性を欠いて勝利を収めることは難しい」と振り返る。ライプツィヒは連動したプレスでドルトムントから「正確性」を奪った。
ドルトムントがボールを持っている時には、[4-2-2-2]で構える。2列目の[2]は少し幅を取り、ゾーンとマンツーマンの間のような守備でドルトムントを苦しめた。シュメルツァーは「スペースを利用してパスを回すことができなかった」と振り返る。