アレッサンドロ・デル・ピエロ氏【写真:Getty Images】
ユベントスで“10”番を背負って活躍した元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロ氏は、同クラブの10番が欠番になったことを悲しんでいるようだ。8日付の伊紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。
同紙は先日、かつては誰もが憧れたチームのバンディエラ(チームの顔)でありエース番号である“10”番がセリエAから消えた、或いは陰に隠れたという記事を掲載した。今季ユーベは10番を欠番とし、ローマでもフランチェスコ・トッティがベンチに座る時間の方が長くなっている。セリエA全体で過去に10番を背負った偉大な選手たちを彷彿させるような相応しい後継者がいなくなった。
そこでこの記事を読んだデル・ピエロ氏は、「パンダが絶滅の危機に瀕しなくなった今…10番を守ろう! 僕はここロサンゼルスに住む優秀な選手を1人知っているよ…」とツイッターで返答し、自分を指しながら同紙に冗談で返している。
ユベントスは、デル・ピエロ氏が退団した翌シーズンに続き、今季も再び10番を欠番にすることを決断。昨季にこの番号を受け継いだMFポール・ポグバが今夏にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したことで、今季から10番を背負うと思われていたFWパウロ・ディバラだが、同選手は結局背番号を変えることを望まなかった。
セリエA5連覇を成し遂げたイタリアを象徴するチームからも消えてしまった10番。かつてユベントスの10番として見る者たちを魅了して来たデル・ピエロ氏は、この危機的状況に乗じ、同クラブでも10番を背負う選手がいないことを悲しんでいるのかもしれない。
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