“ベトナムフットサルの父”による投資
ベトナム代表が初出場するFIFAフットサルワールドカップ2016がいよいよ9月10日にコロンビアで開幕する。スペイン人のブルーノ・ガルシア・フォルモソ監督が就任して3年。着実にステップアップしてきた現代表チームにとって、今大会はまさに集大成となる。
近年、急成長を遂げたベトナムのフットサルだが、その歴史を語るうえで、欠かせない人物がいる。国内初のプロフットサルクラブ「タイソンナム」のオーナーにして、ホーチミン市サッカー連盟(HFF)の会長も務めるチャン・アイン・トゥ氏(53歳)。「ベトナムフットサルの父」と言ってもいい人物である。
トゥ氏は、電気機器の輸入・販売を手掛けるタイソンナム貿易会社の社長。同社は現在、多くのサッカーとフットサルの大会で冠スポンサーを務めているため、その名を耳にする機会は多い。同社にはもともと社会人サッカークラブがあったが、2007年に既存のクラブからフットサルチームを独立させて、フットサルクラブとしては国内初となるプロ化を決定した。
海外から選手や指導者を招いたり、国内初のフットサル専用練習場を建設したりするなど、ハード・ソフト両面で積極的な投資を行い、数年の間にチームを国内最強のフットサルクラブに成長させた。現在は、トップチーム、セカンドチーム、ユースチーム、北部の姉妹クラブであるタイソンバクが活動している。
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