差別に対し毅然とした態度で臨んだ主審とクラブに称賛の声【写真:Getty Images】
スペイン下部リーグで女性審判に対して差別的な野次を飛ばした観客がスタジアムから追放される一幕があった。7日付のスペイン紙『エル・ムンド』などが報じている。
4日に行われたカタルーニャ州2部リーグ第1節のUEバラス対カンブリルス・ウニオの試合で笛を吹いたのは、女性のマルタ・ガレゴ主審だった。この試合の23分、ガレゴ主審の判定に対して不満を感じた一人の観客が、「審判、皿でも洗ってろ!」と叫び声を上げたという。
ガレゴ主審はすぐさま笛を吹いて試合を止め、差別的な野次を一切許容しないというカタルーニャサッカー連盟の規定に基づいて対応を取ることをホームチームに要求。クラブ関係者がすぐに観客を特定し、スタジアムから退場させたとのことだ。
試合は数分間の中断を経て再開された。ガレゴ主審の毅然とした対応に対し、観客席からは盛大な拍手が送られたと伝えられている。
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