ISは負傷を負わせた選手に「同害報復」の罰則を科す独自のルールを適用【写真:Getty Images】
ISでは、サッカーの試合を行う際、通常のルールとは異なるルールが適用されることになるようだ。公益財団法人中東調査会が、シリアの反体制派寄り広報機関『シリア人権監視団』の発表を5日に報告している。
シリア軍とISによる紛争が続くダイル・ザウル県でサッカーの試合を行う場合、FIFAが通常に定めたルールではなく、「シャリーア」に基づいたルールで行われることになるという。
「シャリーア」とは、イスラム教徒が守るべき儀礼的日常的生活規範で、コーランと預言者ムハンマドの言動を法源とする法律であり、ISは選手らに対して「アッラーの啓示と預言者スンナ」に背くルールに基づく試合をしないよう求めている。
選手が負傷を負うファウルが起きた場合、イエローカードなどの警告を与えるのではなく、上記の教えに則って負傷を負わせた選手に「同害報復」の罰則が科されることになる。
公益財団法人中東調査会によれば、「シリア人権監視団の発表だけではサッカーのルールの『シャリーア化』がコーランやスンナのどのような記述に依拠しているのか、或いはこれに則ってサッカーの競技を正常に運営できるのかについては不明である」としている。
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