岡崎の古巣からステップアップ目指す浅野
このシーンの直前に武藤嘉紀がベンチで交替準備をしているのが見えたという浅野。先発が決まった時から「絶対にゴールを決めようと思っていた」というが、試合を通して周囲とのタイミングがなかなか合わず、特徴であるスピードを生かしきれなかった。
この点は本人としても今後に向けた課題として捉えているようだ。実際にゴールを決めたシーンにしても、「レベルが高くなったりすると、また違う対応をされたと思う」と自覚している。
「あそこはもっとハセさん(長谷部)と合わせることができれば、もっと気持ちよく外せたかなと思います。どんな相手でも外せるタイミングを身に付けていかないといけない」
21歳でリオ五輪を経験し、いよいよ本格的にA代表定着を狙う立場となった浅野。今夏にはイングランドのアーセナルへの移籍が決まったものの、労働ビザがおりずにドイツ2部のシュトゥットガルトに期限付き移籍することとなった。くしくも日本代表のエースである岡崎慎司が欧州初挑戦となったクラブからステップアップを目指していくことになる。
浅野にチャンスが与えられた代わりに、岡崎は昨年11月に行われた2次予選のアウェイのシンガポール戦から8試合ぶりに出場機会が無いまま試合終了の笛を聞いた。
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