ネイマール抜きでも好調のバルセロナ
現在ではそれが考え難いといっても、そのメンタリティ自体は依然として変わっていないように思う。今年コパ・アメリカでブラジル代表が敗れた際に、ネイマールが盛大なパーティを行なっていたことが批判されたのは記憶に新しいが、そのパーティで音楽を担当したDJがロナウジーニョからの紹介と知った時は失笑してしまった。
もとい、話が少しそれてしまったが、実はこの現況こそネイマールに与えられた今季の課題なのだ。ブラジル人が減ってしまったこのロッカールームで本来の実力が出せるか。メッシ、スアレスに匹敵するストライカーとして活躍できるか。今季は今までにないほどネイマールJrへの期待が高まっているシーズンと言えるかもしれない。
既にネイマール抜きのFCバルセロナは、今季のスーペルコパ及びリーグ戦を戦い、4試合12得点という成績で好調なスタートを切っている。“世界一のトリデンテ”と呼ばれたアタッカー3人組の一人―――ネイマールJr―――が欠けてもバルサは機能しているのだ。
とりわけアルダ・トゥランは、公式戦4試合で3得点3アシストと大活躍をみせている。さらに、FCバルセロナは、夏の移籍市場の最終日に、バレンシアからパコ・アルカセルを獲得。ネイマールJrと言えどもうかうかしてはいられない。
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