今夏にマドリーへ移籍したFWアルバロ・モラタ【写真:Getty Images】
今夏は過去のような大物選手の獲得で注目を浴びることはなかったレアル・マドリーだが、同クラブの下部組織出身の選手たちが移籍市場で注目を浴びた夏になったようだ。5日付のスペイン紙『マルカ』が報じている。
今夏マドリーは、買戻し権を行使してユベントスから同クラブの下部組織出身のスペイン代表FWアルバロ・モラタを3000万ユーロ(約34億円)で買戻した。結局23歳の同選手の獲得が今夏唯一の補強となったが、同じように様々なクラブもマドリーの下部組織出身の選手たちを獲得している。
まず1人目が、フィオレンティーナから2700万ユーロ(約31億円)でチェルシーへ移籍した25歳のDFマルコス・アロンソだ。同選手は2010年にトップチームデビューを果たすまで1998年から同クラブの下部組織で育った。
2人目は、マドリーから2500万ユーロ(約28億円)でパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍した23歳のFWヘセ・ロドリゲス。そして3人目は、同クラブから過去に1年間の期限付き移籍をしたことがあるビジャレアルへ1000万ユーロ(約11億)で完全移籍した25歳のMFデニス・チェリシェフだ。
これらの選手たちにさらに小さな取引も加えると、今夏にマドリーの下部組織出身の選手たちだけで合計9700万ユーロ(約111億5000万円)と約1億ユーロもの金額が動いた計算になるという。
ファーストチームはさることながら、優秀な下部組織があることでも知られるマドリー。今後も優秀な“カンテラ選手”で一儲けできそうだ。
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