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日本代表 8年前

香川と本田を“引き離せ”。UAE戦で“渋滞”した2列目。ハリルJに必要な距離感

9月6日、2018ロシアW杯アジア最終予選のタイ戦に臨む日本代表。1日のUAE戦では香川真司の存在感が希薄であったが、それは中央に人が密集しすぎてスペースが無かったことが一因にある。この問題はいかにして解消できるのだろうか。(取材・文:河治良幸【バンコク】)

text by 河治良幸 photo by Getty Images

「ここを乗り越えないとW杯でも勝てない」

香川真司 本田圭佑 
日本代表の香川真司(左)と本田圭佑(右)【写真:Getty Images】

 タイ戦は負けられないというより、勝たなければいけない試合だ。選手たちはUAE戦の翌日まで敗戦のショックを引きずっていた様子だが、タイに来てからは気持ちを切り替え、勝ち点3を取ることに集中しているという。

 今回の最終予選は来年9月までに10試合を戦う“長期戦”であり、本田圭佑が「そんな苦しいとは思ってないですけどね。終わってみれば、たかが1敗でしょう」と記者陣に語ったように、数字上は巻き返せる。

 しかし、順調なスタートを切ったオーストラリア、日本にアウェイで勝利したUAE、タイに苦しみながらも終盤に決勝点を奪ったサウジアラビアが勝ち点3を獲得しており、これらの国が2試合目で勝ち点3を積み上げ、日本が勝利を逃せば大きく引き離されることになる。

 そして何より、2試合セットで進んでいくスケジュールで2試合未勝利となれば、チーム、メディア、サポーターともども、次の2試合まで結果を引きずることになる。もちろん様々な形で批判も噴出し、周囲は騒がしくなるだろう。

「自分の代表経験の中でもこんなスタートはあんまりないので、初というのは怖い部分がありますけど、ここを乗り越えないと結局はW杯でも勝てないと思う」

 そう語る岡崎慎司は判定の不利を抜きにしてもUAEが強い相手だったことを認めた。その上で日本の攻撃がプレースピードと展開の幅を出せていなかったことに関して、指揮官が試合後に語っていたコンディションの不足だけでなく、トップ下の香川が動くスペースを失っていたことを指摘する。

「結構みんな中央に寄ってしまって、真司が動くスペースがなくて、自分もスペースがなくてっていうある意味、渋滞じゃないけど、そういうふうになったので、そこはちょっとお互いストレスになった部分はあった」

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