岡崎、香川でさえスタメン落ちの可能性
6大会連続W杯出場に向け、ホーム・埼玉スタジアムでの最終予選初戦・UAE戦を落とすという最悪のシナリオを強いられてから4日。日本の命運を大きく左右する第2戦・タイ戦(バンコク)がいよいよ本日に迫ってきた。
5日の日本代表は17時半から決戦の地となるラジャマンガラスタジアムで公式練習を実施。冒頭15分以外は報道陣をシャットアウトして最終調整にのぞんだ。この日は雨こそ降らなかったものの、凄まじい高温多湿の気象条件で、立っているだけでも汗がしたたり落ちてくるほどだった。
「明日は雨が降るかもしれないし、湿度が相当上がってきている。カンボジアやシンガポールもそうですけど、似たような芝の質っていうか、引っかかるような感じ。雨降ればたぶん滑りやすくなるからより難しいピッチにはなると思うし、グチャグチャになる要素は持っていると思いますね」と岡崎慎司(レスター)も過酷な環境下のゲームになることを覚悟しているようだった。
こうした中、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督がどのような陣容でタイ戦を戦うかは未知数なところがある。岡崎や香川真司(ドルトムント)でさえ、UAE戦で精彩を欠いたことを踏まえると、スタメン落ちの可能性はゼロではない。今回はよりフレッシュでアグレッシブな人材を積極的に起用することも、停滞感打破のポイントになりそうだ。
ボランチに関しては、左股関節に違和感を訴えて別メニュー調整を続けてきた柏木陽介(浦和)が復帰し、キャプテン・長谷部誠(フランクフルト)とコンビを組むことが確実視される。
UAEで初キャップながら先発出場した大島僚太(川崎)も奮闘はしていたが、2失点に絡むミスも犯したうえ、前へ前へとバランスを崩す傾向も強かった。そのポジションに柏木が入れば、緩急を使いながら中盤を落ち着かせられるし、サイドの幅を使った攻撃も可能になるのだ。