“ネイマール2世”と呼ばれるFWガブリエル・バルボサ【写真:Getty Images】
今夏にサントスからインテルへ加入したブラジル代表FWガブリエル・バルボサの移籍を巡って起きている論争で、バルセロナの見解が正しかったことが判明した。5日付のブラジル紙『UOLエスポルテ』が報じている。
先日G・バルボサがインテルへ移籍したことを受けて、同選手の交渉優先権を取得していたバルセロナがクラブ間合意を破棄したとしてサントスに憤慨した。そこでサントスからバルセロナへ送られたメールが公開されている。
バルセロナは、以前ネイマールを獲得した時にサントスとG・バルボサの交渉優先権を獲得することで合意した。この権利は、あらゆるクラブから提示されたオファーに対して3日間以内に同等のオファーを提示することができる権利である。
それを確認した上でサントスは、インテルの名前を記載せずに「28日に第3クラブから2950万ユーロ(約34億円)のオファーを受け取った」と報告し、「欧州移籍市場が31日に閉まるために30日の10時(欧州の現地時間)までに権利を行使する意図を示してほしい。万一返信がなければ権利を棄権したとみなす」とメールを送信。
しかしメールの送信日付は8月29日となっており、サントスはバルセロナに実質24時間しか決断する時間の猶予を与えなかった。これがバルセロナを憤慨させた理由だとされており、バルセロナは以前に交渉優先権として支払っていた320万ユーロ(約3億6000万円)の返金を求める訴訟を起こすことに決めたと報じられている。
結局サントスが一方的に合意を破った形となったG・バルボサの移籍騒動。この件に関してインテルは無関係だと報じられている。
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