長谷部誠【写真:Getty Images】
日本代表は5日、タイ・バンコク市内で6日のタイ代表戦に向けた前日練習を行った。
アジア最終予選の初戦を落としたチームはW杯に出場できないというデータがある。しかし、長谷部誠は「監督もそんなのは関係ないとみんなの前で言っていた。もちろん初戦ホームで敗れたのは痛いが、過ぎてしまったことをどういう言うよりも残り9試合、これからの戦いの中でまずは明日の試合で勝ち点3を取るために何をやるかという部分が一番大事」と力を込めた。
出鼻を挫かれた感があるのは事実だが「敗れた後の試合でどれだけ戦えるかが求められると思う。それはみんながひしひしと感じている部分だし、そこはみんなに求めたい」と話した。
UAE戦は中からの崩しに固執し、逆転を許してからはひたすらサイドから活路を探った。結果として単調な攻撃になってしまった。タイ戦では「90分間ハイプレッシャーをかけるというのはなかなか厳しいと思うので、ゲームの中でコントロールする時間があってもいい」とキャプテン。そうしたタスクは「僕個人の役目でもあると思うし、経験のある選手たちがやっていかないといけない」と続けた。
黒星スタートということもあってか、選手間でのコミュニケーションも増えている。長谷部は「一番失ってはいけないのは、お互いを信頼するところだと思うので、そういうところで話し合いは間違いなく必要」と歓迎した。
信頼を確かめ合ったハリルジャパンは、タイ戦で今予選初勝利を掴むことができるだろうか。
(取材:植田路生【バンコク】)
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